円形脱毛症によいとされる薬は薬局でも購入できるが自己判断は禁物!

突然、地肌がくっきり丸く見えるほど

髪が抜けてしまう「円形脱毛症」。

 

1か所脱毛している程度の軽いものであれば、

できることなら薬局で購入した薬で治したいと

考える方も多いと思います。

 

しかし、円形脱毛症は脱毛の範囲が広くなったり、

重症化したりする可能性もあるため、

自己判断で薬局の薬だけに頼るのは危険です。

 

今回は、薬局で購入可の薬を使用する際の注意点や、

円形脱毛症では自己判断がNGとされる理由と

正しい対処法について解説いたします。

 

円形脱毛症によいとされる薬は薬局でも購入可能だが自己判断はNG

円形脱毛症を目的用途としている市販薬はいくつかあり、

薬局でも購入することができます。

 

円形脱毛症によいとされている市販薬は、

主に「ハツモール」と「カロヤン」の2種類。

 

ハツモールには、「セファランチン」が配合されている内服錠と、

「カルプロニウム塩化物」が配合されている外用薬があります。

 

カロヤンも「カルプロニウム塩化物」が配合された外用薬です。

 

セファランチンやカルプロニウム塩化物は、

どちらも円形脱毛症の治療に用いられることのある

有効成分です。

 

これらは、薬局で購入可能な市販薬です。

 

「脱毛範囲が小さい」、「脱毛が1か所だけ」といった

軽度の円形脱毛症の場合は、とくに何もしなくても

自然治癒することもあります。

 

また、このような症状の「単発型」は、

8割が1年以内に回復していると言われています。

 

「それなら放っておいても大丈夫なのでは?」

と思われるかもしれませんが、そうとは限らないのです。

 

最初は1か所だけ脱毛していた場合でも、

その後に脱毛箇所が増えたり、

脱毛面積が大きくなったりすることもあるからです。

 

円形脱毛症がどんな状態で、

治療や対策が必要かどうかを正確に判断するには、

専門家に診てもらう必要があります。

 

自己判断で「1か所だけから大丈夫…」

と薬局で手に入れた薬だけに頼らずに、

早めに専門家に相談しましょう。

 

参考:

https://www.cocokarafine.co.jp/onayami/head/dsl_44.html

 

円形脱毛症の根治に至る薬は確立されていない

円形脱毛症は自己免疫疾患のひとつと考えられていますが、

原因ははっきり解明されていません。

 

そのため、円形脱毛症の根治に至る薬や治療方法は、

まだ確立されていないのです。

 

病院での円形脱毛症治療に使われている主な薬は、

次のようなものがあります。

 

・ステロイド(局所注射・内服・点滴・外用)

・抗ヒスタミン薬(内服)

・セファランチン(内服)

・グリチルリシン、グリシン、メチオニン配合錠(内服)

・カルプロニウム塩化物(外用)

・ミノキシジル(外用)

 

これらの薬は円形脱毛症治療に有効とされているものの、

根治に至るものではありません。

 

セファランチンとカルプロニウム塩化物は、

薬局で購入できる市販薬にも配合されている成分です。

 

参考:https://www.enkei-datsumou.com/enkei/kusuri/

 

薬局の薬を使い自己判断で円形脱毛症を治そうと思うより専門院への相談が必要

円形脱毛症には毛根が細くとがっている「感嘆符毛」や、

毛穴に髪が詰まっている「黒点」などの病的毛があり、

切れ毛や折れ毛も増えます。

 

専門家はダーモスコープ(拡大鏡)などを使って

脱毛している部位を観察し、これらの病的毛がないかを

確認するとともに、プルテストも行い、

円形脱毛症の状態を確認するのです。

 

その上で、急速に脱毛が進んでいる「進行期」か、

それとも「固定期」や「回復期」なのかを判断します。

 

円形脱毛症がどの時期なのかによって、

必要な対策や治療も違ってくるからです。

 

自己判断で薬局の薬を使用しているうちに、

脱毛がかなり進行してしまった…という事態だけは

避けたいもの。

 

円形脱毛症を発見したときは、

早めに専門院に行くことをおすすめします。

 

円形脱毛症は重症化するほど治療が難しくなる

円形脱毛症では、

脱毛面積が頭部の25%以上の場合を「重度」としています。

 

円形脱毛症が重症化すると、頭部全体の髪の毛が抜けたり、

眉毛やひげ、わき毛などの体毛まで抜けたりします。

 

こうなってしまうと治療も難しくなるため、

髪が生えていない状態で長期間過ごさなければならなかったり、

回復と再発を繰り返したりと、

精神面でも大きな負担がかかるようになります。

 

円形脱毛症は、早期発見と早期対策が何より重要!

 

まずは、円形脱毛症を発症していることに

早く気づく必要があります。

 

「急激に抜け毛が増えた」、

「脱毛部分の境目は明確で、地肌がくっきり見える」、

「爪がでこぼこしている」など、

あてはまる症状が1つでもある場合は、

脱毛していないか頭皮をチェックしてみましょう。

 

円形脱毛症かもしれないと思ったときは、

薬局で購入した薬に頼るよりも前に、

信頼のおける専門院などに相談してくださいね。

 

参考:http://www.takatori-kanpou.com/hair_enkei.html

参考:https://ootemati.com/b_enkeidatsu.html

 

円形脱毛症や薄毛症状は普段の食事や睡眠時間を意識して対策することも大切

円形脱毛症やその他の薄毛症状に共通しているのは、

普段の生活習慣が大きく影響しているということです。

 

たとえば、食事から摂取した栄養は髪をつくる原料となるため、

偏った食事や過度なダイエットで栄養不足になると、

髪の生育に支障をきたしてしまいます。

 

また、髪の生成や頭皮の修復が行われるのは、

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」の働きによるもの。

 

睡眠時間が足りなかったり、眠りが浅かったりすると、

成長ホルモンが十分に分泌できなくなり、

髪にも影響を及ぼしてしまうのです。

 

さらに、運動不足から血行不良になると、

髪に必要な栄養と酸素が行きわたらなくなってしまいます。

 

新たな髪を生やし太く長く成長させるためには、

食事、睡眠、運動などの生活習慣を正すことが大切です。

 

栄養バランスのとれた食事と質の良い睡眠、適度な運動を心掛け、

髪によい環境をつくりましょう。

 

まとめ:円形脱毛症によいとされる薬は薬局でも購入できるが自己判断は禁物!

円形脱毛症を目的用途とした薬には内服薬と外用薬があり、

薬局で購入することが可能ですが、

たとえ軽度の円形脱毛症であっても進行する可能性があるため、

薬局で購入した薬だけに頼るのは禁物です。

 

円形脱毛症が重症化すると治療が難しくなるので、

自己判断せずに早めに専門院に相談することをおすすめします。

 

また、健康な髪のためには生活習慣を見直すことも大切です。

 

円形脱毛症や薄毛症状の改善のために、

栄養バランスのとれた食事や良質な睡眠、運動の習慣などを

心がけましょう。

 

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・頭痛と円形脱毛症などの薄毛症状との関係について

 

 

 

この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔

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