男性の脱毛症で多い男性型脱毛症や円形脱毛症!薄毛の基礎知識を紹介!
日本の成人男性の4人に1人が気にしていると言われる、
脱毛症(薄毛)。
シャンプーやブラッシングをした時、
抜ける髪の量が増えたような気がする…。
髪を切りに行ったときに
10円玉くらいのハゲがあると言われた…。
など、脱毛症に気が付くきっかけは人それぞれです。
男性の脱毛症はひとくくりにされがちですが、
その種類や原因は様々で、
症状にあった治療や対策をすることが大切なのです。
そこで今回は、症状にあった治療や対策をおこなうためにも
知っておきたい、薄毛の基礎知識を解説します。
男性の脱毛症と一口に言ってもAGAや円形脱毛症など様々
脱毛症とは、何らかの原因で発毛サイクルが狂い、
髪が正常に成長しなくなったり、
髪が生えなくなってしまうことをいいます。
これまでは加齢や遺伝が原因だからしかたないと
諦める人も多かったのですが、脱毛症の研究が進み、
治療をすることで脱毛症を改善できることがわかってきました。
意外と知られていないのですが、
脱毛症にはいくつかの種類があります。
そこで脱毛症の中でも男性に多い「AGA」と「円形脱毛症」
について、種類や違いをみていきましょう。
参考:https://www.salon-im.com/hari/03/about/index.html
脱毛症の種類を紹介!
男性の脱毛症には大きく分けて二つの種類があります。
それぞれの代表となるのが、
AGA(男性脱毛症)と円形脱毛症です。
ではこの二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
・AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)とは、
何らかの原因で発毛サイクルが休止してしまい、
そのまま退行して髪が生えなくなることをいいます。
成人男性に最も多いのがこの脱毛症で、発症は思春期以降。
自然治癒することはなく、症状は進行していきます。
抜け落ちる髪の量にたいして、
新しく生えてくる髪量が少なくなったり、
細く短い髪ばかりになるので、髪の薄さが目立つようになります。
おでこ(髪の生え際)や頭頂部のどちらか、
もしくは両方で症状が目立つようになったら、
AGAの可能性が高いと考えていいでしょう。
・円形脱毛症
円形脱毛症は、髪が成長していく「成長期」に、
突然頭髪の一部が円形状に抜け落ちてしまう
タイプのものをいいます。
脱毛の前ぶれはなく、年齢や性別問わず誰にでも起こります。
脱毛班(脱毛した部位)は、必ずしも円形というわけではなく、
不整形のことも。
髪が抜け落ちる時の自覚症状がないため、
なかなか自分では気が付かず、ヘアカットの時に
指摘されてはじめてわかることもあります。
円形脱毛症は、長年ストレスが原因と言われていましたが、
研究が進み、自己免疫疾患のひとつであることが
わかってきました。
自然治癒することが多いとされていますが、
中には悪化してしまうタイプの円形脱毛症もあるので、
注意が必要です。
参考:https://www.kobe-academia.com/pr/hair/mechanism/
男性はなぜ薄毛になりやすい?
AGA(男性型脱毛症)に悩まされるのは男性がほとんどで、
そのことから男性ホルモンが深く影響しているのでは
と言われています。
AGAに影響を与えている男性ホルモンの一つである
「テストステロン」には、
髭や体毛の成長を促す作用があります。
しかし、なぜか頭髪にだけは髪を薄くするように作用し、
抜け毛を促進させてしまうのです。
これ以外にも、ストレス、生活習慣の影響、遺伝的要素などが
原因ではないかといわれていますが、いずれにしても、
症状に合った適切な治療を受けることが大切です。
脱毛症に気が付いたら、早めの受診を心がけるようにしましょう。
参考:https://www.josaiclinic-fukuoka.com/type/
髪の毛が生えるサイクルについて
頭髪には、発毛から髪が抜けるまで一定のサイクル(周期)があり、
それをヘアサイクルまたは毛周期と呼びます。
ヘアサイクルには以下の3つがあります。
・成長期
新しく髪が生え、成長していく時期のこと。
髪の成長は約2年~6年。
頭髪の90%は成長期にあるといわれています。
・移行期
成長スピードが落ち始め、休止に至るまでの時期のこと。
移行期は約2週間で、
頭髪の約1%が移行期にあるとされています。
・休止期
髪の成長が完全に止まり、自然に抜け落ちるまでの時期のこと。
頭髪の約10%が休止期にあるといわれており、
洗髪やブラッシングなどで自然に脱毛します。
髪は一日50~100本程度、
自然に抜け落ちているといわれています。
ヘアサイクルは、成長期→移行期→休止期の順番で進んでいき、
髪は寿命を終えます。
ヘアサイクルが正常であれば、ほどなく同じ毛穴から
また新しい毛が生えてきますが、髪が生えてこなかったり、
成長期に成長しないまま抜け落ちるのが脱毛症です。
本来、体毛には外部から与えられる衝撃を吸収し、
頭や体を守るという役割があります。
中でも頭部は、直射日光や紫外線、気温や湿度の変化による
影響を最も受けやすく、ちょっとした衝撃でも
大きなダメージを受ける可能性が高い部位。
髪は、このようなダメージを防ぐためにも、
欠かせない存在です。
その役割を果たすためにも、
ヘアサイクルを正常に保つよう整えなければなりません。
では、ヘアサイクルを保ち、
薄毛や抜け毛を改善するにはどうすればいいか、
見ていきましょう。
円形脱毛症や薄毛・抜け毛悩みの改善方法について~睡眠・ストレス回避・栄養~
ヘアサイクルを乱す原因には、
ストレスや遺伝、生活習慣などがあるといわれています。
健康な髪が育つためにも、まずは体内の調子を整え、
ホルモンバランスを正常にするところからはじめましょう。
まずは、睡眠。
髪を成長させるのは、成長ホルモンの役割です。
成長ホルモンは、深く眠っている時に分泌されますので、
「ぐっすりと眠る」ことが不可欠。
照明の明るさを工夫したり、
心地よい音楽や好きな香りを用意するなどして、
寝室の環境を整えてみるのもいいかもしれません。
また、適度に体を疲れさせるために、
夕方までに軽い運動をするのも効果的です。
睡眠不足になりがちな時は、あらかじめ寝る時間を決めておく、
ゴールデンタイムはできるだけ眠るようにするという具合に、
自分だけのルールを作ってみることをおすすめします。
脱毛症の原因といわれているストレスは、
脱毛の進行にも影響することがわかっています。
ストレスが自律神経やホルモンバランスを乱し、
それが血流悪化につながるからです。
血流の悪化により、毛髪が栄養不足になってしまい、
成長や発毛を妨げてしまいます。
ストレスは毛髪だけでなく、エイジングにとっても大きな障壁。
スポーツに打ち込んで体を動かす、趣味に没頭する時間を持つ、
人に会って気持ちをまぎらわすなどして、
自分オリジナルのストレス回避法を探してみるのはいかがで
しょうか。
また、入浴時に頭皮マッサージをするのも
効果があるといわれています。
シャンプーをするときに頭皮をやさしくもみこむことで、
血流がよくなり、髪に十分な栄養がいきわたり、
育毛促進につながることも。頭のコリもほぐしてくれるので、
ストレス解消にも一役かってくれるかもしれません。
最後に栄養についてですが、
毛髪の95%はタンパク質でできています。
髪をつくるタンパク質はもちろん、
不足しがちなミネラルやビタミンを豊富に含む食材を選び、
バランスよく栄養をとるようにしましょう。
特に、髪と頭皮を活性化させてくれるのが、
亜鉛とビタミンB群です。
日常の食事に加え、これらをサプリメントで補うのも
効果的かもしれません。
また、栄養をきちんと吸収できるように、
胃腸を休めることも大切です。
生活改善に取り組むとき、
大切なのは一人だけでがんばろうとしないこと。
医師や周りの人にうまく頼りながら、
自分にちょうどいいバランス、
方法を見つけるようにしてください。
参考
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/17_usuge/…/
参考:https://ai-med.jp/contents/aga/article-18/
まとめ:男性の脱毛症で多い男性型脱毛症や円形脱毛症!薄毛の基礎知識を紹介!
脱毛症の種類は大きく分けて2つで、
成人男性がなりやすいAGA(男性型脱毛症)と、
年齢性別問わず誰にでもなる可能性がある円形脱毛症があります。
AGAは男性ホルモン、円形脱毛症は
自己免疫疾患が原因ではないかといわれているため、
生活習慣を見直し、ヘアサイクルを正常に整えることが
改善方法のひとつです。
また、脱毛症の原因といわれているストレスは
自律神経やホルモンバランスを乱すので、
頭皮の血流悪化につながり薄毛につながります。
上手にストレスを発散する方法も見つけてくださいね。
しかし、決して自己判断せず、症状が見られたら、
早めに専門医を受診するようにしましょう。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔