多発性円形脱毛症ってなに?多発型の円形脱毛症の症状について
ある日突然、何の前触れもなく発症する円形脱毛症。
円形脱毛症とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。
円形脱毛症はいくつかの種類にわけられ、
その形や症状、治療法は一人ひとり違ってきます。
今回は、その中でも長期化しやすい「多発型」
と言われている多発性円形脱毛症について解説していきます。
円形脱毛症でこんな症状ありませんか?
強い痛みやかゆみは伴わず、自分では直接頭部を見ることが難しく、
他人からの指摘で気づく場合が多い円形脱毛症。
こんな症状はありませんか。
・ある日、突然脱毛が始まった。
・頭部に地肌がはっきり見えるところがある。
・爪の表面に小さなでこぼこがある。
・脱毛斑が円形または楕円形であり、境界が比較的はっきりしている。
これらは円形脱毛症の初期症状の一部であり、
チェックしてみていくつか当てはまったり、
毛髪に関して「おかしいな」と感じたら
早めに専門家に相談することが重要です。
多発性円形脱毛症とは?
多発性円形脱毛症とは、どういったものなのでしょうか。
「多発型」は「通常型円形脱毛症」の1つで、
円形脱毛斑が2つ以上発生するタイプです。
「通常型円形脱毛症」は、
円形の脱毛部位の数の違いで
「単発型」と「多発型」に分けられており、
脱毛が1カ所だけの場合には「単発型」、
複数みられる場合には「多発型」とされています。
さらに脱毛斑が結合し拡大する場合(多発融合型)もあります。
「多発型」は適切な治療を行っても、
完治まで半年から2年くらいかかる場合が多いと言われており、
長期に及ぶものも少なくはありません。
また、一度治ったとしても
また半年後に再発を繰り返すこともあるので、
その場合は精神的にも辛い日々が続きます。
円形脱毛症の原因や、
多発型になりやすい原因も完全に解明されておらず、
現在は免疫の異常である「自己免疫疾患」が
最も有力であると考えられているのが現状です。
多発性円形脱毛症と疑われる場合にはどうしたらいい?
では、多発性円形脱毛症と疑われる場合には
どうしたらいいのでしょうか。
「多発型」の円形脱毛症に対して勧められている治療法は
「ステロイド局所注射」と「局所免疫療法」です。
また、他の治療と併用して行う場合に
勧められている治療法もいくつかありますが、
自分に最も適した治療法を行っていくことが重要です。
もちろん早期の治療を開始する必要がありますので、
一人で思い悩まず専門家に相談してみましょう。
それだけでなく、専門家の力を借りると同時に、
ご自身でも髪のためにできることから始めてみることをおすすめします。
例えば、髪の毛も身体の一部であり、
抜け毛などと食生活は密接に関係しています。
髪に必要な栄養は血液によって運ばれますので、
食生活を改善していろいろな食品をバランスよく食べるといいでしょう。
もう1つは、ご自身でできるセルフケアとして
頭皮環境を整えるシャンプーは、正しい方法で毎日行いましょう。
「シャンプーをして髪の毛が抜けてしまうのでは…」
と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、
頭皮環境を清潔に保つことが何より大切です。
その他にも、頭皮マッサージも円形脱毛症の進行を
食い止める為の有効な1つであるのと、
極力ストレスをため込みにくい生活を送ることが必要です。
増え続ける円形脱毛症はすぐにプロへ相談を!
円形脱毛症のほとんどは自然治癒すると言われていますが、
進行の仕方や症状はまちまちであり、
個人差もあることから治癒する期間は同じとは言えません。
「多発型」の場合は治療が長期間に及ぶことも多く、
「きちんと髪の毛が生えてくるのだろうか…」
と不安な日々を過ごしている方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、基本的に発症してからの年数や脱毛範囲の広さ、
脱毛の分類などで回復する割合が違ってくるのです。
「多発型」であっても脱毛部位の数が少なかったり、
脱毛班の面積が狭かったりする場合には
回復する割合は高いとされています。
増え続ける円形脱毛症の場合は、
迷わずすぐにプロの専門家に相談するなど早めの対処をしましょう。
まとめ:多発性円形脱毛症ってなに?多発型の円形脱毛症の症状について
「多発型」の円形脱毛症の症状について、
これまで述べてきました。
円形脱毛症は一般に考えられているよりも
様々な症状を発症し複雑なため、
「多発型」であっても一人ひとりの状態は同じではありません。
「多発型」の症状が見られた場合や、
脱毛に関する不安や疑問などがあれば、
迷わず信頼する専門家に相談し質問するのが良いでしょう。
また、推奨される治療法も違ってくるため効果的な治療につなげるには
ご自身の状態をできる範囲で把握していくことが大切で、
スムーズに治療を進めていくことができます。
いずれにせよ、円形脱毛症の「多発型」といっても脱毛の広がりや、
進行具体によって一人一人最善の治療が異なるので、
的確な治療を受けることが大切となるでしょう。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔