側頭部から後頭部の毛が抜ける円形脱毛症の蛇行型について

脱毛症というと、よくあるのが頭のてっぺん(頭頂部)や

額の生え際の薄毛(脱毛)ですが、

側頭部(耳の周り)や首筋近くの後頭部の髪が

抜けることもあります。

 

あまり聞かない症状だけに、

ちゃんと治るのかちょっと心配になりますよね。

 

側頭部の抜け毛、もしかしたらそれは円形脱毛症かもしれません。

 

今回は、側頭部や後頭部の髪が抜ける円形脱毛症について、

解説していきたいと思います。

 

円形脱毛症によって側頭部の毛が抜けてしまう人もいる

後頭部にひとつだけハゲ(脱毛斑)ができる。

 

円形脱毛症といえば

このイメージが強いのではないでしょうか。

 

円形脱毛症は後頭部にしかできないと思われがちですが、

実は側頭部や、うなじ近くの後頭部の髪が抜けるタイプの

円形脱毛症があります。

 

このタイプの円形脱毛症を、蛇行型(だこうがた)といいます。

 

では、円形脱毛症の蛇行型とはどのような症状なのでしょうか。

 

参考:

https://www.kashiwa-ekimae-cl.com/column/enkei_datsumou.html

 

円形脱毛症の側頭部の毛が抜けてしまう蛇行型について

円形脱毛症の蛇行型は、側頭部や後頭部(うなじの辺り)の髪が

生えている部位に沿って、くねくねと左右に曲がりくねるように

脱毛が進行します。

 

髪の生え際に起こりやすく、軽くひっぱっただけで

髪が抜けてしまうこともあるようです。

 

一気にその部位の髪が抜けるのではなく、

脱毛班がつながっていき、帯状の脱毛斑になるという

イメージです。

 

蛇行型は、脱毛が広い範囲におよぶケースが多いので、

円形脱毛症の中では重症に分類されることが多いです。

 

自然治癒は難しくなるので、

根気強く治療を続けることが大切になります。

 

発症に男女差や年齢の偏りはないので、

誰にでも起こりうる円形脱毛症といえるでしょう。

 

放っておくと、どんどん進行してしまうことが多いので、

脱毛斑を見つけたらすぐに専門家を受診するようにしましょう。

 

参考:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1239.html

 

蛇行型だけでなく多発型や全頭型の円形脱毛症がある

いろんなタイプがある円形脱毛症。

 

みなさんがよくイメージされる、後頭部にひとつだけ

脱毛斑ができるタイプは単発型といい、

円形脱毛症の中で最も多いタイプです。

 

自然治癒することが多く、

ほとんどが1年以内に完治すると言われており、

円形脱毛症の中では軽症に分類されます。

 

単発型と蛇行型以外だと、脱毛班が複数におよぶ多発型

すべての頭髪が抜ける全頭型、眉毛やまつ毛、体毛の

ほとんどが抜けてしまう汎用型があります。

 

軽症か重症かは脱毛の範囲で判断され、

頭皮の25%以上の髪が抜けた場合は、重症に分類されます。

 

重症になると、自然治癒が難しくなり

長期間の治療になることが多く、

中には完治が難しくなるケースもあります。

 

参照:https://www.itou-hifuka.com/datumou.html

 

蛇行型の円形脱毛症はなぜ起こる?

蛇行型の円形脱毛症はなぜ起こるのでしょうか?

 

円形脱毛症がなぜ起こるのかはまだ確定していませんが、

メカニズムの解明が進み、自己免疫疾患のひとつでは

ないかと考えられるようになりました。

 

健康な場合、外部から侵入してきた細菌やウィルスを

退治してくれるのがTリンパ球です。

 

Tリンパ球は白血球のひとつで、本来であれば

体を守ってくれるのですが、何らかの異常が起こり、

なぜか自分の体を攻撃してしまうことがあります。

 

このような状態になるのが自己免疫異常で、

円形脱毛症の場合は、Tリンパ球が毛根の部分を

敵だと勘違いして攻撃することで脱毛が起こります。

 

なぜこのような異常が起こるのかはまだわかっていませんが、

ストレスや疲労の蓄積、不規則な生活習慣、睡眠不足、

胃腸炎や出産がきっかけになり発症することが多いと

考えられています。

 

円形脱毛症の蛇行型を発症する原因はまだ特定されておらず、

詳しいことはわかっていません。

 

進行は早いとされていますので、うなじや耳周りの脱毛を

発見したらすぐに専門家の診断を仰ぐことが大切です。

 

メカニズムの解明が進んだことで、

円形脱毛症に効果がある治療がたくさん発表されました。

 

外用薬や内用薬をつかった薬物治療、

レーザーを使う光線療法などには健康保険が適用されています。

 

保険適用外の治療もたくさんあり、

症状に合わせた適切な治療を受けることで

頭髪が回復するケースも増えてきています。

 

また、円形脱毛症には、

生活習慣の見直しも有効だと言われています。

 

規則正しい生活を意識することは、頭皮の回復を促し、

育毛しやすい環境を作ることにつながります。

 

ぜひ生活習慣も見直すようにしてくださいね。

 

参考:https://dot.asahi.com/wa/2018100300027.html

 

耳の周りの側頭部には頭皮によいツボがある!

円形脱毛症に限らないのですが、脱毛に悩む方の頭皮は固くて、

張っている状態が多いといわれます。

 

正しい方法でシャンプーやヘアケアをすると、

頭皮を回復させるだけでなく、髪の成長にもいい影響があると

いわれていますので、ぜひ意識してみては。

 

シャンプーの時、頭皮マッサージをする人も多いと思いますが、

実は頭部には、頭皮によいツボ(経絡)がたくさんあります。

 

特に側頭部には、たくさんいいツボがあり、

ストレスに有効なツボも無数にあるようですので、

念入りに側頭部をマッサージするのもいいですね。

 

耳の周りに指を置いて上に向かって頭皮を引き上げるようにしたり、

指を置いている箇所を少しずつずらしながら、

頭皮を上に向かって動かすと効果的だとされています。

 

刺激が強すぎて逆効果になってはよくないので、

指で痛い場合は手のひらで優しくつつみこむように

するといいでしょう。

 

ツボを意識して頭皮マッサージをすることは、

頭部の血流や水分の改善につながり、

頭皮環境が良くなるとされています。

 

頭皮のケアはゆっくり効果が出るとされているので、

根気強く続けてみてくださいね。

 

参考:https://www.enkei-datsumou.com/hair/self/

 

まとめ:側頭部から後頭部の毛が抜ける円形脱毛症の蛇行型について

円形脱毛症の中で、側頭部から後頭部の毛が抜けるタイプを

蛇行型といいます。

 

髪の生え際にそって、帯状に脱毛斑が広がっていくのが特徴で、

髪を軽くひっぱっただけで抜けてしまうことも。

 

蛇行型の脱毛斑は広がっていくことが多く、

脱毛が広範囲におよぶと治療が難しくなることもあります。

 

発症に年齢や性別の特徴はなく、

誰にでも起こりうる脱毛症だと考えていいでしょう。

 

円形脱毛症は自己免疫疾患のひとつと考えられていますが、

なぜ蛇行型を発症するのかはまだよくわかっていません。

 

円形脱毛症は、蛇行型の他にも、

単発型や多発型、全身型、汎用型がありますが、

いずれも早い段階で専門家に相談することをおすすめします。

 

円形脱毛症には日常生活の見直しや改善も有効で、

頭皮マッサージは頭皮をいい状態に回復させてくれる

効果があるとされています。

 

側頭部にはたくさん頭皮にいいツボ(経絡)があり、

頭皮の血流や水分の改善を促し、

ストレス緩和の効果があるといわれています。

 

シャンプーやマッサージをする時は、

ぜひ側頭部も意識してみてくださいね。

 

 

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・円形脱毛症は自己免疫疾患を合併することも…円形脱毛症と合併症について

 

 

 

この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔

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