円形脱毛症の初期からに回復期の注意点!がある!?意外と知らない円形脱毛症の進行について

突然、円形に髪の毛が抜け落ちてしまう「円形脱毛症」

 

円形脱毛症になると、

自覚症状や前兆もほとんどないまま急に髪が抜けてしまうので、

「この先どうなるのだろう?」

「回復するのかな?」と不安になってしまいますよね。

 

そこで押さえておきたいのが、

円形脱毛症の初期から回復期への進行について。

 

「円形脱毛症は初期症状からどのように進行するのか」、

「初期や回復期に気をつけたいポイント」、

「回復を遅らせる原因」など、

円形脱毛症の初期から回復期にかけての進行や注意点について

詳しく解説いたします。

 

円形脱毛症の初期から回復期にかけての進行の仕方について

円形脱毛症の初期の特徴は、ある日突然脱毛がはじまること。

 

これが徐々に脱毛が進行していくAGA(男性型脱毛症)

びまん性脱毛症などと大きく違う点です。

 

初期のうちに抜け毛の量に驚き、

鏡で確認してコイン型の脱毛斑を見つけたり、

まわりに指摘されて初めて脱毛に気づいたりすることも多いようです。

 

脱毛する前に頭皮のかゆみなどを感じる人もごくまれにいますが、

何の前触れもなく突然髪の毛が抜け始めたという人が大半です。

 

それでは、円形脱毛症の進行の仕方について、

初期から回復期まで順を追って見ていきましょう。

 

【初期】

■とくに前兆もなく突然脱毛が始まった

■脱毛箇所が円形または楕円形で境目がくっきりしている

■地肌がはっきり見える部分がある

■爪の表面に小さなでこぼこや横溝がある

 

「突然の脱毛」、「くっきり目立つ脱毛箇所」が見られたら、

初期の円形脱毛症を疑った方がよいでしょう。

 

脱毛斑が1箇所でアトピー素因や自己免疫疾患などがない

初期の円形脱毛症であれば、

大きな対策をしなくても自然に回復するケースも見られます。

 

しかし、中には脱毛が進行していく場合もあるため、

初期のうちに一度医師に相談してみることをおすすめします。

 

また、アトピー素因(アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・気管支喘息)

がある場合は、進行が早く重症化しやすい傾向があるため、

初期段階で専門医に診てもらった方がよいでしょう。

 

【進行期】

■初期から引き続き抜け毛が多い

■初期とくらべて脱毛斑の数や範囲が広がっている

■脱毛斑の周りの髪を引っ張ると痛みがなく簡単に抜ける

■抜けた髪を見ると根元が細くとがっている

■脱毛部分では感嘆符毛や黒点、切れ毛が多く見られる

 

正常な抜け毛は毛根が丸くふくらんでいますが、

円形脱毛症の抜け毛は毛根部分が細くとがった状態になります。

 

このような髪の毛を、「!」に似ていることから

「感嘆符毛」と呼びます。

 

感嘆符毛は弱く脆いため、

ちょっとした刺激で抜けたり、切れたり、折れたりしやすいのです。

 

また、生えずに頭皮の中で萎縮した髪を「黒点」と呼びますが、

感嘆符毛と同様に進行期の円形脱毛症に多く見られます。

 

そしてやがてこれらの髪の毛もきれいに抜け落ち、

脱毛箇所はツルツルになります。

 

進行期のうち、脱毛が始まってから半年までを「急性期」

半年を超えた状況を「症状固定期」といいます。

 

症状固定期は、症状が進行している場合と、

症状が治まりつつある場合があり、

それぞれによって対策法が異なります。

 

また、AGA(男性型脱毛症)の進行が止まらないと思っていたら、

実は円形脱毛症だったというケースもあるので注意が必要です。

 

AGAは徐々に髪が薄くなっていきますが、

円形脱毛症は急に脱毛が始まります。

 

また、AGAでは前頭部と頭頂部に限定して脱毛症状が現れますが、

円形脱毛症は側頭部や後頭部が脱毛する可能性もあります。

 

AGAだと思っていても、抜け毛が止まらない、

急激に脱毛が進行しているというときは、

早めに皮膚科医に相談しましょう。

 

【回復期】

■脱毛斑の一部に産毛が生えてくる

■脱毛斑に毛穴が見える

■脱毛斑のまわりの髪を引っ張っても簡単に抜けなくなる

 

回復期になると、脱毛が止まって産毛が生えてくるようになります。

 

最初のうちは肉眼ではよくわかりませんが、

ダーモスコピー(拡大鏡)で見ると

細く短い産毛が生えているのがわかります。

 

進行期では毛穴も見えないツルツルの状態だった頭皮に、

ポツポツと毛穴が見えてきます。

 

また、脱毛部位のまわりの髪の毛を引っ張っても、簡単に抜けません。

 

産毛は徐々に太く長く成長していき、

脱毛斑が少しずつ目立たなくなります。

 

症状が回復・寛解しても油断は禁物

円形脱毛症は再発率が高く、5年約30~40%と言われています。

 

そのため、

症状の回復が見られ、寛解したと思っても、油断は禁物。

 

後に再発する可能性もありますので、

その後の経過を注意深く見守る必要があります。

 

特に再発の可能性が高いのが「全頭型」「汎発型」の2つのタイプ。

 

「全頭型」とは頭全体に脱毛が広がるタイプで、

「汎発型」とは脱毛が頭部だけでなく、

眉毛やまつげ、体毛など全身の毛まで及ぶタイプです。

 

どちらも脱毛面積が広いのが特徴で、

初期は多発型や蛇行型であっても、

全頭型や汎発型へと移行するケースも多く見られます。

 

これらのタイプの円形脱毛症は、

発毛したとしても再発を繰り返し、

期間も長期化することが多いようです。

 

円形脱毛症になったときは、

完治・寛解した後も再発の可能性があることを

心に留めておく必要があります。

 

回復期であっても抜け毛の量が増えたり、

頭皮のかゆみなど異常を感じたりしたときは、

再発していないかチェックしましょう。

 

そして、万が一再発していた場合は、

すぐに専門医に相談することをおすすめします。

 

円形脱毛症の初期や回復期にパーマや毛染めをしてもOK?

円形脱毛症の初期の段階や回復期にあるとき、

パーマや毛染めをしても大丈夫なのでしょうか?

 

これまで当たり前のようにパーマや毛染めをしていた方は、

円形脱毛症になっても続けていいのか気になりますよね。

 

特にコンスタントに毛染めをしてきた人が急にやめてしまうと、

プリン髪になったり、根元だけ白髪が目立ってしまったりすることも…。

 

しかし、パーマも毛染めも、多少なりとも髪や地肌に負担をかけるもの。

 

症状が進行している初期や、やっと髪の毛が生えてきた回復期に、

刺激の強い薬剤を使うことは、症状を悪化させたり

回復を遅らせたりといったリスクを伴います。

 

まずは円形脱毛症を治すことが先決ですから、

パーマも毛染めもできるだけ避けた方が無難です。

 

小さい脱毛斑が1つだけといった症状の軽い初期のうちなら、

美容室さえ選べばパーマや毛染めもそれほど影響がないかも

しれません。

 

どうしても…という場合は、

安心のためにも専門医にパーマや毛染めをしてもいいか

判断を仰ぎましょう。

 

初期だから大丈夫と過信しないことも大切です。

 

また、円形脱毛症の回復期にパーマや毛染めをするときは、

美容室選びも重要です。

 

できれば、円形脱毛症の人にパーマや毛染めをした経験が

豊富にあるところがベスト。

 

気になる部分をカバーするためにオイル等で保護し、

地肌に薬剤がつかないように細心の注意を払い、

仕上げのシャンプーも薬剤が残らないように

ていねいに行ってくれる美容室を選びましょう。

 

円形脱毛症の回復を遅らせてしまう要因とは?

円形脱毛症の中でも回復しやすいのは、

脱毛斑が1箇所の「単発型」や少数の「多発型」です。

 

上記のタイプの円形脱毛症であれば、

脱毛が始まったばかりの初期から1年以内で、

およそ80%の確率で回復しています。

 

逆に、次の4つの要因がある円形脱毛症は回復しにくく、

または回復するにしてもかなりの時間がかかるといわれています。

 

1.脱毛面積が広い

全頭型や汎発型など脱毛面積が広いほど、回復しにくくなります。

 

初期は多発型や蛇行型であっても、

脱毛斑がくっついて大きくなっていく場合も同様です。

 

2.発症から数年以上経っている

脱毛が始まってから2~3年以上経っている場合も、

回復しにくいケースです。

 

再発を繰り返す場合も、長引く傾向があります。

 

3.アトピー素因・自己免疫疾患がある

アトピー素因(アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・気管支喘息)や、

自己免疫疾患(関節リュウマチ・甲状腺機能疾患)がある人は、

回復しにくいとされています。

 

4.15歳以下

円形脱毛症は15歳以下の子供でも発症しますが、

回復率が低いとされています。

 

全頭型や汎発型など重度の円形脱毛症も子供に多く見られるので、

できるだけ初期のうちに発見して専門家に相談しましょう。

 

まとめ:円形脱毛症の初期から回復期の注意点!意外と知らない円形脱毛症の進行について

円形脱毛症はその症状によって、

「初期」「進行期」「回復期」に分けられます。

 

回復期までにかかる時間や、回復しやすいかどうかは、

円形脱毛症のタイプとその他の要因によって違ってきます。

 

初期であっても回復期であっても、

頭皮や髪に刺激を与えるパーマや毛染めなどには注意が必要です。

 

適切な対処をするためにも、

できるだけ初期のうちに専門家にみてもらい、

自分の円形脱毛症のタイプとその特徴、

現在の進行状況を把握しておきましょう。

 

また、円形脱毛症は再発率が高いため、

治ったからと安心せず、

抜け毛の増加や頭皮の違和感などに日頃から

注意しておくことが大切ですね。

 

 

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この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔

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