禁煙したら抜け毛は減る?逆にストレスになることも?
喫煙は健康に悪影響を及ぼすものとして広く認識されています。
そのため、公共施設や飲食店、乗り物などでも、
「禁煙」が当たり前になりつつありますよね。
喫煙による影響は体の一部である髪の毛にも及ぶことから、
「タバコを吸い過ぎると薄毛になる」などともいわれています。
では、禁煙したら抜け毛が減るのでしょうか?
逆に禁煙をすることがストレスになることはないのでしょうか?
今回は禁煙と抜け毛について薄毛専門いいねヘアケアラボが解説します。
禁煙すると抜け毛が減る?
禁煙すると抜け毛は減るのでしょうか?
喫煙は「百害あって一利なし」といわれるように、
タバコは健康にさまざまな悪影響を与えることが知られています。
頭皮や髪に与える影響も例外ではありません。
喫煙によって受けたダメージにより、
抜け毛が増えることもあるのです。
体に良くないことは、髪の毛にとっても良くないのは当然のこと。
喫煙の影響で抜け毛が増えるのですから、
禁煙すれば喫煙による影響はなくなります。
「禁煙することで、抜け毛が減る可能性もある」といえるでしょう。
※あくまで個人差がございます。
抜け毛予防に禁煙すべき?
抜け毛を予防するためには、禁煙すべきなのでしょうか?
タバコを吸っていることだけが、
抜け毛を招いているわけではありません。
生活習慣の乱れやストレスなどから起こる自律神経の乱れも、
抜け毛を増やす要因です。
また、栄養バランスが崩れたり、ホルモンバランスが乱れたりしても、
抜け毛や薄毛を引き起こすことがあります。
しかし、喫煙が抜け毛を増やす要因の一つである可能性は
捨てきれません。
必要なアミノ酸の消費で抜け毛が増える
必要なアミノ酸が消費されるために抜け毛が増えてしまうとは、
どういうことなのでしょうか?
髪の毛はケラチンというタンパク質からできています。
このタンパク質は、たくさんのアミノ酸が集まってできたもの。
つまり、アミノ酸は髪の毛の成長には欠かせないタンパク質を
構成しているものです。
喫煙すると血中の悪玉コレステロールが増加します。
悪玉コレステロールの増加を抑えようとして、
メチオニンがたくさん消費されてしまいます。
メチオニンは必須アミノ酸の一つ。
髪の毛の構成や成長に重要な役割を果たしています。
タバコを吸うと髪に必要なアミノ酸がたくさん消費されてしまい、
その結果、抜け毛や薄毛につながってしまうのです。
参考:
https://beauty.epark.jp/hair/article/bc-1/mc-73/sc-31/writing-002479/
参考:
https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/26/02.html
ニコチンは体内のビタミンCを壊してしまう
ニコチンが体内にあるビタミンCを壊してしまうことを
ご存知でしょうか?
タバコに含まれているニコチンは、毒性のある化学物質です。
間違って食べてしまうと死に至るくらい強い毒物で、
ニコチンが分解・代謝されるときに発生する物質には
発がん性があることもわかっています。
ニコチンのような有害物質が体内に入ってくると、
活性酸素が発生します。
活性酸素は体の細胞を酸化させ、老化を促進します。
それだけでなく、生活習慣病やさまざまな病気を
引き起こすといわれています。
活性酸素を除去してくれる働きがある栄養素がビタミンCです。
ビタミンCには抗酸化作用があるため、
酸化した細胞を還元してくれる働きがあるのです。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせないビタミンです。
コラーゲンはタンパク質の一種で、骨や軟骨、血管や靭帯、
皮膚や内蔵など体中に存在している重要な栄養素です。
コラーゲンが不足すると、骨はもろくなり、
血管はしなやかさを失い、肌はハリやツヤを失うなど、
体の至るところに影響が出てしまいます。
タバコに含まれているニコチンがビタミンCを壊してしまうと、
体はさまざまなダメージを受けてしまうのです。
ビタミンCが不足するとコラーゲンが作れなくなるだけでなく、
倦怠感や食欲不振が続き、壊血病を発症して死に至るといいます。
それくらいビタミンCは私たちの体に
なくてはならない栄養素なのです。
参考:https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/12/04.html
参考:https://www.tmghig.jp/research/topics/201606/
喫煙は血管を収縮させて血行不良を招く
喫煙すると血管が収縮するため、血行不良を招いてしまいます。
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮する作用があるため、
タバコを吸うと血圧が高くなり、血流が悪くなるのです。
髪の毛は毛母細胞にある毛乳頭から栄養をもらい成長しています。
頭皮の血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な栄養も
不足してしまい、抜け毛の増加や薄毛を招きます。
喫煙は血行不良を招き、そ
れが抜け毛の増加につながってしまうのです。
参考: http://www.nomura-iin.com/baldness_drunk_smoke.php
禁煙によるストレスを感じる人もいるので無理は禁物
禁煙をすることでストレスを感じてしまう人は、
無理は禁物です。
ニコチンが体内に入ると、中枢神経に作用することで
ドーパミンが放出されます。
ドーパミンは快楽物質なので、
タバコを吸うと気持ちよくなるのはそのためです。
ニコチンには強い中毒性があるので、喫煙を続けてしまう人は
ニコチン依存症になっているといってもいいでしょう。
ニコチン依存症の人は、タバコを吸わないとイライラしたり、
ストレスを感じたりしてしまうため、禁煙をしようと思っても
なかなかやめられません。
ストレスを受け続けると、自律神経が乱れて血行不良を招き、
抜け毛を増やす要因となります。
体や髪の毛のためを思ったら禁煙をした方が良いのですが、
あまりにもストレスを感じてしまう方は、無理をせず、
少しずつタバコの本数を減らすことから
はじめてみてはいかがでしょうか?
参考:
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-052.html
まとめ:禁煙したら抜け毛は減る?逆にストレスになることも?
喫煙は、健康にとっても、髪の毛にとっても、
百害あって一利なしです。
タバコに含まれているニコチンは有害物質。
体内に入ることでアミノ酸を必要以上に消費したり、
ビタミンCを壊したり、血管を収縮させて血行不良を招いたりと、
髪の毛の成長を阻害し、体に悪影響を及ぼします。
体や抜け毛の予防を考えたら、禁煙することをおすすめします。
抜け毛の原因が喫煙だけとは限りませんが、禁煙することで
髪の毛にも良い効果が期待できます。
しかし、ニコチン依存症の方は、禁煙が逆にストレスとなり
抜け毛につながることもあるので、無理のない範囲で行いましょう。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔