AGAは何が原因で起こる?自分で出来る対策はあるの?
AGAに悩む人は、全国で約1200万人とも言われています。
20代から69歳までの男性は、
4012万人(平成30年2月人口推計より)ですので、
4分の1強は、AGAに悩んでいる人と言えそうです。
では、AGAになる人とそうでない人には、何が違うのでしょうか。
AGAが起こる原因には、何なのか。自分でできる対策はあるのか?
詳しく解説いたします。
AGAはDHTが原因で発症する
AGAとは、男性型脱毛症のことで、
いわゆる若ハゲと言われるものです。
早い人で20代から発症することもあり、額が後退していくM型。
頭頂部がカッパのように薄くなるO型。
その両方が起きる場合もあります。
M型の原因は、男性ホルモンのテストテロンがⅡ型5αリダクターゼ
という酵素により、
変換されてできたジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで
発生すると言われています。
O型は、頭皮の血行不良によって、髪に栄養が行きわたらなくなる
ことが主な原因と言われています。
では、ジヒドロテストステロン(DHT)とは一体何なのでしょうか。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、
人の発生において欠かすことのできない、ホルモンで、
胎児期における性分化の際に重要な役割を果たします。
しかし、成人以降は、脱毛症や前立腺肥大、
ニキビなどを引き起こす原因ともなり、
成人以降は、あまりいい影響がありません。
AGAの治療には、このジヒドロテストステロン(DHT)の産生を
抑える薬を処方することが一般的です。
DHTはヘアサイクルを乱す原因になる
男性ホルモンの「テストテロン」は、体の中で筋肉を発達させたり、
体毛を増やしたり、濃くしたり、皮脂の分泌を促すホルモンで、
これ自体が男性型脱毛症を引き起こすことはありません。
テストテロンが酵素の働きにより、
ジヒドロテストステロン(DHT)に変化すると、
毛髪を生み出す、毛母細胞を委縮させます。
また、毛乳頭にある男性ホルモンレセプターと結合して、
脱毛因子「TGF-β」を増やすのです。
このことによって、ヘアサイクルが乱れます。
ヘアサイクルは、
「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間を繰り返して、
新しい髪が生え変わっていくのですが、
本来3~7年の「成長期」が短くなり、
太く長く成長するはずの毛髪が、細く短くなり、
うぶ毛化することより、薄毛が進行するのです。
AGAは遺伝も影響している
若くしてAGAを発症した人は、X染色体にある
アンドロゲン受容体遺伝子に変異が目立つことが報告されています。
アンドロゲン受容体遺伝子に変異があると、
男性ホルモンに対する感受性が強くなり、
脱毛が起こりやすくなることが認められています。
もしも、母方の祖父がアンドロゲン受容体遺伝子に変異があり、
AGAを発症していたとすると、その孫にあたる男性もAGAを発症する
可能性が高くなります。
男性は、母親からX染色体を受け継いでいるので、
男性ホルモンに対する感受性は、
母方からの遺伝による影響が強いと言われています。
AGA対策として生活習慣の改善も忘れずに
AGAの発症原因には、男性ホルモンや遺伝などが挙げられますが、
自分で改善できる方法はないのでしょうか。
実は、AGAには、ストレスや生活習慣の影響もあると言われています。
ストレスを強く感じると自律神経などのバランスが乱れます。
その結果、血流が悪くなり、髪の成長に必要な栄養分が十分に
行き届かなくなると考えられています。
また、生活習慣は、食生活や飲酒、喫煙、睡眠不足などが
影響すると言われています。
これらは、身体の新陳代謝が低下を引き起こしますので、
おのずと頭皮の状態にも悪影響を及ぼします。
まずは、生活習慣を整えることから取り組んでみましょう。
「質のよい睡眠」
髪を育てる成長ホルモンの分泌が多いのは、睡眠時です。
成長ホルモンは、細胞の増殖や正常な代謝を促進させ、
皮膚や筋肉などを育成・メンテナンスする物質です。
日が変わらないうちに、入眠することがベストです。
「バランスのよい食事」
体は食べたものからできています。髪の毛の主成分である
「たんぱく質」や必須ミネラルの一つ「亜鉛」などは
積極的に摂取しましょう。
また、血行促進作用のある「ビタミンE」、細胞分裂を正常化し、
頭皮の健康を保つ「ビタミンA」。
コラーゲンの生成を助けて血管や頭皮を丈夫にする「ビタミンC」
なども大切です。
「適度な運動」
ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な有酸素運動は、
血行をよくし、自律神経やホルモンのバランスを整えるほか、
ストレス発散効果もあります。
毎日の生活の中で、自分のペースで取り組めることをはじめてみましょう。
まとめ:AGAは何が原因で起こる?自分で出来る対策はあるの?
AGAに悩む人は、約1200万人いるともいわれており、
これは、成人男性(20歳~59歳)の4分の1強にもなります。
AGAになる人と、ならない人の違いは何があるのでしょうか。
AGAの原因は、男性ホルモンのテストステロンが
Ⅱ型5αリダクターゼという酵素により
変換されてできたジヒドロテストステロン(DHT)が
発毛サイクルの乱れが起こすことが主な原因とされています。
そのほか、遺伝やストレス、生活習慣なども影響すると考えられています。
自分で取り組める対策としては、
生活習慣の見直しが挙げられます。
質のよい睡眠や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などを
取り入れることにより、健やかな身体を作ることは、
健康な頭皮を育てます。
まずは、自分でできることから取り組んでみましょう。
~この記事を読んだあなたにはこちらの記事もオススメです~
この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔