円形脱毛症は栄養不足も関係している!?食習慣を見直そう
髪の毛を生み出し成長させるために欠かせないのが、
食事から摂取する「栄養」です。
栄養不足は髪や頭皮のトラブルにつながりやすく、
さまざまな薄毛の原因となっています。
では、円形脱毛症ではどうでしょう。
円形脱毛症の発症にも、
栄養不足が関係しているのでしょうか?
今回は、円形脱毛症と栄養不足の関係や、
円形脱毛症改善のために摂りたい栄養素、
健康な髪のための食習慣のあり方
についてご紹介します。
円形脱毛症は栄養不足だとなりやすい?
円形脱毛症の原因ははっきり解明されていませんが、
毛根を異物とみなして攻撃し破壊してしまう
「自己免疫疾患」を原因とする説が有力です。
さらに、「アトピー素因」や「遺伝」、
関節リウマチ等の「自己免疫疾患」がある人は、
そうでない人とくらべて円形脱毛症になりやすいと言われています。
これ以外で、直接的な原因ではないものの、
円形脱毛症に大きく影響しているのが
「生活習慣」や「ストレス」。
なかでも生活習慣の1つである「食習慣」は、
髪にとってとても重要です。
なぜかと言うと、
髪の毛を作る「原料」は「栄養素」だからです。
栄養不足で原料が足りなければ、
髪を作ったり成長させたりできなくなります。
すると、次第に髪がやせ細って抜け毛が増え、
徐々に薄毛になってしまうのです。
FAGA(女性男性型脱毛症)は、
女性ホルモンが急激に減少する40代以降に多いのですが、
中にはまだ若い20代でなるケースも見られます。
その原因が、偏った食事や過度のダイエットから来る
「栄養不足」である場合も少なくありません。
つまり、髪の毛と食生活は密接な関係があり、
栄養不足は薄毛の原因になるということです。
栄養不足がそのまま円形脱毛症に
つながるわけではありませんが、
少なくとも抜け毛や薄毛を
引きおこしやすい状態であることはたしかです。
円形脱毛症の予防·改善という視点で考えたときに、
少しでも可能性のある要因は排除しておきたいですよね。
そのためには食習慣を見直し、
「髪の毛が生えやすく成長しやすい」状態に
整えることが重要になります。
そこで、円形脱毛症にはどのような食事が適しているのか、
次でご紹介します。
円形脱毛症対策に免疫力を上げる栄養素を取ろう
円形脱毛症対策で積極的に摂りたいのが、
免疫力を上げる栄養素です。
「免疫」とは、体内に入ったウィルスや細菌を退治したり
体の中にできたがん細胞などと戦ったりなど、
病気から体を守ってくれるシステムです。
免疫力が下がると病気にかかりやすくなります。
円形脱毛症対策では、
免疫力を高めるために、
次にあげる栄養素を意識して摂るようにしましょう。
■たんぱく質
免疫細胞を活性化するためには、
免疫細胞の主成分であるたんぱく質が必要。
髪の主成分「ケラチン」もたんぱく質の一種なので、
両方の面から積極的に摂りたい栄養素です。
肉類·魚·大豆·豆腐·卵·牛乳など。
■ビタミン類
ビタミンAは、免疫細胞を活性化する働きがあります。
レバー·うなぎ·にんじん·モロヘイヤ·かぼちゃなど。
ビタミンEは、免疫細胞の活性化や抗酸化作用があります。
アーモンド·すじこ·かぼちゃ·うなぎ·ぶり·さんまなど。
■ミネラル
亜鉛は、免疫細胞を活性化します。
牡蠣·赤身の牛肉·レバーなど。
セレンには、抗酸化作用があります。
マグロ·いわし·たらこ·卵·ねぎなど。
■発酵食品
免疫細胞の約7割は腸内に存在すると言われており、
免疫力を高めるには腸内環境を改善することが鍵となります。
発酵食品は善玉菌を増やし、
腸内環境を整える働きがあります。
ヨーグルト·納豆·キムチ·味噌·チーズなど。
バランスよく栄養をとるのが大切
食事をとるときは、
多くの食品を使ったメニューを選び、
さまざまな栄養素を摂取することが大切です。
たとえば、髪のためにはたんぱく質が必要だからと、
そればかり食べ続けるのはNG。
たんぱく質は体内でアミノ酸に分解されますが、
必要に応じてアミノ酸を合成して再びたんぱく質を作ります。
このとき必要なのが、亜鉛です。
亜鉛が不足していると、
たんぱく質をうまく合成することができません。
髪のためにたんぱく質を摂るときは、
同時に亜鉛やビタミンなど合成に必要な栄養素も
一緒に摂る必要があります。
この他にも、2種類の食品を一緒に摂ると吸収がよくなる、
効果が高まるなどの組み合わせがたくさんあります。
このような、一緒に摂るとよい食品の
組み合わせをすべて覚えておくのは大変ですが、
できるだけ多くの食材を使った料理を食べることで、
自然と実践できるようになるのです。
外食するなら、ラーメンやカツ丼、パスタなどの単品ではなく、
定食などがおすすめ。
一品料理のときは、野菜の小鉢やサラダ、
具沢山スープなどをプラスするのも◎
毎食は難しくても、
1日や1週間単位でバランスがとれるようにしましょう。
食習慣の見直しで体の中から整えていくことは、
円形脱毛症対策にも有効です。
自分でできる円形脱毛症対策として、
ぜひ取り入れてみてくださいね。
円形脱毛症対策に食事と合わせて適度な運動も取り入れよう
円形脱毛症には、栄養バランスのとれた食事が
大切だとお伝えしましたが、
実はもう1つ重要なポイントがあります。
それは、
「適度な運動により血行促進を図ること」。
食事で摂取した栄養素は、
酸素とともに血液によって体の隅々まで運ばれています。
ところが血行が悪いと、
栄養と酸素が頭皮に行きわたらなくなり
髪を作り出すことができなくなってしまいます。
円形脱毛症や薄毛の人の頭皮は、
血行不良のせいで硬くなっていることが多いのです。
これを解消するには、
適度な運動を取り入れて血行を促進する必要があります。
円形脱毛症対策におすすめなのが、
ウォーキングや水泳、ジョギングなどの「有酸素運動」。
有酸素運動には血行促進効果があり、
頭皮に栄養と酸素をしっかり届けることができるようになるのです。
また、体を動かすことで気分もリフレッシュし、
円形脱毛症の原因の1つとされているストレス解消にもつながります。
毎日でなくてもいいので、
2~3日に1回くらいのペースで続けるのがベストです。
食事と運動の両面から、賢く対策を講じましょう。
まとめ:円形脱毛症は栄養不足も関係している!?食習慣を見直そう
栄養不足は円形脱毛症の直接的な原因ではありませんが、
薄毛や抜け毛につながる可能性があるため、
食習慣を見直す必要があります。
見直しのポイントは、
「免疫力を上げる栄養素を摂ること」、
「栄養バランスのとれた食事を心がけること」
の2点です。
また、栄養素がしっかり頭皮に届くように、
血行促進効果の期待できる運動も取り入れましょう。
どちらも円形脱毛症対策や健康維持に役立つことなので、
この機会に取り入れて習慣化することをおすすめします。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔