円形脱毛症は遺伝する?円形脱毛症と遺伝の関係性を解説!

ある日突然髪の毛が抜け落ち始め、

驚きどうしていいのかわからず戸惑ってしまう

円形脱毛症

 

円形脱毛症は、性別や年齢の違いに関わらず、

どのような人でも発症する可能性があると言われています。

 

原因として可能性が考えられているのは

「自己免疫疾患」のみとされており、

その他の原因はまだ良く分かっていません。

 

一方で、円形脱毛症に「遺伝」が関与しているとされていますが、

それはどのような仕組みなのでしょうか。

 

今回は、円形脱毛症と遺伝の関連性について

解説していきましょう。

 

円形脱毛症は遺伝するって本当?

円形脱毛症は遺伝するというのは本当でしょうか。

 

円形脱毛症は、

血のつながった家族にも発症している場合が多く見られ、

親子など関係が近いほど発症率も高くなると研究報告結果があります。

 

これらのことから、発症に遺伝が関与すると考えられますが、

必ず遺伝するというわけではないということです。

 

次からさらに詳しく

円形脱毛症と遺伝の関係性について見ていきましょう。

 

円形脱毛症と遺伝の関係性について

円形脱毛症に遺伝的な要素が影響しているとされていますが、

それは脱毛症などそのものが遺伝するのではなく、

生まれつき備わっている

「脱毛症になりやすい体質」

が遺伝すると言ったほうが正しい表現でしょう。

 

円形脱毛症と遺伝の関連性について調べた

海外での研究報告は複数あります。

 

実際に中国で行われた大規模な調査によると

円形脱毛症の人の8.4%は家族にも同じく発症した人が、

また、欧米の調査では、

円形脱毛症の人との関係が

最も近い一親等(父親、母親、子どもなど)の発生率には、

通常に比べて約10倍の発症リスクがあるされています。

 

そして、関係が近いほど

発症率は高かったとの結果が出ているのです。

 

こうした結果から、

家族に円形脱毛症の人がいる場合には、

いない場合に比べて発症しやすく

遺伝的要素が関係する可能性が高いといえます。

 

家族に円形脱毛症などを発症している人がいるからといって、

必ずしもご自身が発症するわけではありません。

 

参考:https://www.enkei-datsumou.com/enkei/genin/

 

どれぐらいの割合で遺伝されると言われているの?

では、

どれくらいの割合(発症の一致率)で遺伝される

言われているのでしょうか。

 

円形脱毛症を発症した人がいる家族の中で、

他の人が発症する確率は30%と言われ、

また、一卵性双生児二卵性双生児を比較した検査では、

卵性双生児では両方が円形脱毛症を発症する確率が高く

約50%と言われています。

 

二卵性双生児の場合は、

片方だけが発症するという症例報告があります。

 

このことから、発症しやすい遺伝的な背景を持っている人が、

感染症やストレスなどの環境要因が加わることで

円形脱毛症を発症するのではないか、と考えられます。

 

では、ストレス環境の変化などが

円形脱毛症にどのような影響を及ぼすのか、

次で見ていきましょう。

 

参考:https://port-medical.jp/media/articles/40

 

ストレスや環境の変化も円形脱毛症の原因となる?

ストレス環境の変化

円形脱毛症の原因となるのでしょうか。

 

ストレスが強いと円形脱毛症になりやすく、

また脱毛の範囲も広くなるのでは

と考える人もいるかもしれません。

 

しかし、ストレスの強さやストレスを受ける頻度が

円形脱毛症の発症にどのような影響を与えているのかは、

今のところ研究報告がなされておらず

まだ解明されていないようです。

 

また、ストレス受けてから

どのくらいの時期に発症するかについても同様です。

 

ただ、精神的にストレスを受けると

円形脱毛症などの発症要因となり、

「自己免疫疾患」などに

影響を及ぼす可能性がある、とされています。

 

ストレスは、「自己免疫疾患」「内分泌異常」などの

さまざまな疾患を誘因することとなり、

その結果、血管を収縮させ、頭部への血流が悪くなって、

毛根への栄養補給が行き届かなくなって

脱毛が引き起こされると考えられます。

 

このことから考えてみても、

身体に及ぼすストレスの影響は大きいですよね。

 

日頃からストレスを溜めないで

発散させることが大切となってくるでしょう。

 

後天的要素も円形脱毛症をはじめとする脱毛症の原因に?

直接的な原因ではありませんが、

円形脱毛症などの発症に結びつく要因は「遺伝」の他に

「自己免疫疾患」「アトピー素因」

の3つが挙げられます。

 

そして、ストレスがこれらのきっかけになる可能性が高い

といっても過言ではないでしょう。

 

「要因」「原因」とは別ですので、

円形脱毛症を引き起こす理由そのものではなく

発症に影響を与えている要素であり、

複数考えられるものです。

 

前述にもあるように、円形脱毛症などの原因や誘因は、

生まれつき備わっている

体質的な要素が強いとされています。

 

逆に、頭皮環境を整えたり、

食べ物などの後天的な要素である「生活習慣」などが

影響する可能性は低いとされています。

 

とはいえ、髪の毛も身体の一部なので、

睡眠や食生活など生活習慣を

おろそかにしていいわけではありません。

 

後天的要素の1つである頭皮環境を整えるということも、

円形脱毛症を始めとする脱毛症や薄毛だけでなく、

全身の健康状態をケアしているともいえます。

 

頭皮と髪の毛の状態を整え、

健康な髪の毛が再び生えてくる手助けをしてくれるので、

円形脱毛症をはじめとする脱毛症や薄毛改善の、

間接的な手助けになる可能性があるということを

覚えておきましょう。

 

まとめ:円形脱毛症は遺伝する?円形脱毛症と遺伝の関係性を解説!

これまで円形脱毛症は遺伝するのか、

そしてその関係性について解説してきました。

 

円形脱毛症などの発症要因は、

いずれも体質に深く関わっていることが

お分かりいただけたのではないでしょうか。

 

しかし、人種、性別、年齢などにより

発症原因発症率に違いは見られないため、

「円形脱毛症はいつ誰が発症してもおかしくない病気である」

ということを理解しておくことが大切です。

 

そのためにも、日頃から正しい生活習慣頭皮環境

整えておくことも重要です。

 

そして、円形脱毛症で悩んでいらっしゃる方は

早めに専門家に相談されることをおすすめします。

 

 

 

 

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この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔

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