女性の薄毛に育毛剤は効果ある？成分を調査！
薄毛や抜け毛が気になるときに試してみたいのが、「育毛剤」。
ドラッグストアや通販でさまざまな種類の育毛剤が販売されており、
その中から女性の薄毛に効果的な育毛剤を選ぶのは難しいですよね。
自分に合った女性用育毛剤を選ぶためには、
成分に注目してみましょう！
女性ならではの薄毛の原因や頭皮・髪の性質に着目し、
薄毛の改善に必要な成分が配合されている育毛剤かどうかを
チェックすることが重要なポイントです。
今回は女性用育毛剤にはどのような効果と目的があるのか、
女性の育毛に欠かせない成分について解説いたします。
薄毛に悩む女性におすすめの育毛剤にはどのような効果がある？
そもそも育毛剤とはどういったものなのか、
改めて解説いたします。
育毛剤とさまざまな原因によって乱れがちな頭皮環境を整え、
すでに生えている髪の成長を促進して抜け毛を防ぐもの。
発毛剤のように新たな髪を生やす効果はなく、
今ある髪の成長を促し、ハリやコシのある丈夫な髪に
育てる効果があります。
女性用育毛剤には、大きく分けると次にあげる
4つの効果があります。
1．頭皮環境を整える
乾燥しがちな女性の頭皮を保湿し、外部の刺激から守る
「バリア機能」を正常に保つ働きがあります。
一方、男性用の育毛剤には過剰な皮脂分泌を抑える成分が
入っている製品が多く、女性には向きません。
必ず女性用の育毛剤を使うようにしましょう。
2．血行促進
薄毛の原因となる頭皮の血行不良を改善するため、
血行促進作用のある成分によって髪に必要な栄養と
酸素を補給できるようにします。
3．女性ホルモンを補う
加齢やストレスなどによって減少する女性ホルモンの代わりに、
女性の髪に必要不可欠な「エストロゲン」と似た作用の成分を
配合している製品があります。
これにより抜け毛や薄毛を改善し、健やかで美しい髪を
保つことができます。
4．栄養補給
髪に不足しがちな栄養素を補給することで髪の生育を促し、
抜け毛や薄毛を予防します。
女性用の育毛剤は血行促進や女性ホルモンを補う目的がある
女性の薄毛を引き起こす主な原因は、ホルモンバランスの乱れや
頭皮の血行不良です。
育毛剤には配合成分によってこれらの原因の解消を図り、
薄毛や抜け毛など髪のトラブルを改善するという目的が
あります。
■ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンの分泌は加齢によって減少し、とくに更年期に
あたる40～50代にはホルモンバランスが乱れがちになります。
また、20～30代の女性でもストレスや無理なダイエットが
原因で、ホルモンバランスが乱れることもあるので
注意しましょう。
ホルモンバランスの乱れを改善するには、髪の美しさや健康と
深いかかわりを持つエストロゲンと似た働きをする成分を
補う必要があります。
そのため女性用の育毛剤には、エストロゲンと似た作用をする
成分が配合された製品が多いのです。
■頭皮の血行不良
髪を生やしたり成長させたりするためには、栄養素と酸素を
運ぶ血液の流れを良好に保つ必要があります。
しかし、運動不足やストレスなどが原因で知らず知らずのうちに
頭皮が血行不良になり、 栄養や酸素が行きわたらなくなるため、
髪の生育に支障をきたしてしまうことも…。
薄毛を改善するためには、頭皮の血流をよくしてしっかりと
栄養と酸素を補給できるようにすることが重要です。
そのため、育毛剤には血行促進作用のあるさまざまな成分が
配合されています。
女性の薄毛に効果がある育毛剤にはどのような成分が入っている？
女性の育毛剤には、抜け毛・薄毛の改善に効果的な成分が
配合されています。
主な成分をご紹介しましょう。
■女性ホルモン様成分
加齢によって減少する女性ホルモンを補うために、
女性ホルモンと似た働きをする成分。
・エチニルエストラジオール
・ヒオウギエキス
■血行促進作用
頭皮の血行促進作用を持つ成分。
・センブリエキス
・酢酸dl-α–トコフェロール
・ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)
■育毛効果
毛髪の成長を促す、毛髪の生成にかかわる毛乳頭細胞や毛母細胞
の働きを活性化する、成長期の延長作用のある成分。
・t–フラバノン
・CTP
・アデノシン
■頭皮環境を整える
頭皮の炎症を抑える、頭皮の潤いを保つ、頭皮を柔らかくする成分。
・グリチルリチン酸ジカリウム
・サリチル酸
・スーパーヒアルロン酸
・ダイズエキス
・ボタンピエキス
・ニンジンエキス
女性ホルモンに似た働きをする成分
女性の薄毛の主な原因は女性ホルモンの減少による、
ホルモンバランスの乱れです。
育毛剤でもそこに着目し、女性ホルモンそのものや女性ホルモンに
似た働きをする成分を配合している製品があります。
女性ホルモンの減少により、さまざまな髪のトラブルが生じる
30代後半からは、女性ホルモンに似た働きをする成分が
配合された育毛剤を選びましょう。
女性ホルモンを補うための成分の一つ目は、
「エチニルエストラジオール」。
エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの
「エストロゲン」の一種です。
エチニルエストラジオールは育毛剤の有効成分として
認められており、頭皮に不足しているエストロゲンを補い、
育毛を促進します。
男性ホルモンの活性を抑えながら、髪の生育を促し、
艶やコシのあるしっかりした髪に育てます。
もう一つが、「ヒオウギエキス」。
ヒオウギエキスには、「イソフラボン誘導体」が
多く含まれています。
イソフラボン誘導体には女性ホルモン様作用があり、
髪の生成と成長を促し、艶やコシのある髪を作る
「エストロゲン」のような効果があります。
また、保湿効果もあり、頭皮環境を整えてくれます。
血行促進や頭皮の保湿ができる成分
育毛剤には、血行促進効果や保湿効果のある成分も
多く含まれています。
とくに女性の場合は何かと頭皮が乾燥してしまいがちなので、
乾燥予防のために保湿成分は欠かせません。
頭皮のバリア機能を守り、髪の生育に最適な環境にするためにも、
しっかり保湿して頭皮を乾燥させないようにすることが大切です。
・アデノシン
「アデノシン」は血行促進作用のほか、毛乳頭細胞に働きかけて
発毛促進因子を産生したり、ヘアサイクルの成長期を
延ばしたりする効果が認められています。
・t-フラバノン
t-フラバノンは花王が開発した育毛成分で、成長期を維持し、
毛母細胞を活性化して分裂・増殖を促進、抜け毛を防止する
効果があるとされています。
・CTP(6-ベンジルアミノプリン)
女性ホルモン量が低下すると、発毛指令を出す「BMP」という物質が
減少し薄毛をまねきます。
CTPはこのBMPの産生を促進すると同時に、毛母細胞の働きを
活発にする作用を持つ育毛成分です。
このようなCTPの働きにより、健康で丈夫な髪への成長をサポートし、
抜け毛を減少させる効果があります。
・酢酸dl-α-トコフェロール
ビタミン誘導体で、血行促進効果や抗酸化作用、頭皮を健やかに
保つ働きがあります。
・センブリエキス
毛細血管を増強して頭皮の血行を促進します。
・ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)
血行促進効果や、頭皮にハリや弾力を与え、
肌荒れを防ぐ効果があります。
・サリチル酸
硬く凝り固まった頭皮の柔軟性を高め、
育毛成分の浸透をサポートします。
・グリチルリチン酸ジカリウム
殺菌効果が高く、頭皮の炎症やフケ、かゆみなどの予防効果もあり、
健康な頭皮に整えます。
・ニンジンエキス
頭皮の血行を促進し、フケを予防します。
・ダイズエキス
頭皮に柔軟性・弾力を与え、保湿効果によって
頭皮のバリア機能を正常に保ちます。
・ボタンピエキス
抗炎症作用・抗アレルギー作用により頭皮のかゆみや炎症を抑え、
頭皮を保湿してバリア機能を正常に保つ。
・オウゴンエキス
抗菌作用・抗アレルギー作用、保湿効果があり、
健やかな頭皮環境に整えてくれます。
・ホホバオイル・ローズヒップオイル
どちらも保湿効果やアンチエイジング効果が高く、
ハリ・柔軟性のある頭皮を生み出す効果も期待できます。
・ヒアルロン酸・コラーゲン
どちらも高い保湿効果があり、硬くなりがちな頭皮に
柔軟性や弾力を与え、頭皮環境を整えます。
まとめ：女性の薄毛に育毛剤は効果ある？成分を調査！
女性向けの育毛剤には
「女性ホルモンを補う」、
「血行促進」、
「頭皮環境を整える」、
「栄養補給」などの効果があり、
太くて丈夫な髪に育てることで抜け毛を減らし、
薄毛を改善します。
とくに女性ホルモン量の低下が顕著になる30代後半以降の女性には、
女性ホルモン配合の育毛剤や、女性ホルモンと似た作用を持つ成分が
配合されている育毛剤を選ぶことをおすすめします。
また、頭皮が乾燥しがちな性質を考慮し、
保湿成分にも注目しましょう。
ただ何となく選ぶのではなく、配合成分をしっかりチェックし、
必要な成分が入っているかを確認してから育毛剤を選んでくださいね。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔
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