女性型AGAってなに?男性と違いはある?

男性薄毛の9割がAGA(エージーエー)だと言われています。 

 

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略で、

「男性型脱毛症」のこと。 

 

実は、このAGAの女性版があることをご存じでしょうか? 

 

女性の場合は、「女性型AGA」などの名称で呼ばれており、

AGAと同様に進行性の脱毛症とされています。 

 

しかし、女性型AGAと男性のAGAをくらべると、

原因や症状の現れ方、使用する治療薬の種類など

いくつかの相違点があるのです。 

 

そこで今回は女性型AGAとは何か、

AGAと異なる3つのポイントについて解説いたします。 

 

女性もAGAになる?

冒頭でも少し触れましたが、

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略です。 

 

「Androgenetic」は「男性ホルモンの、男性ホルモンに関連する」

という意味で、「Alopecia」は「脱毛症」を意味します。 

 

つまり、AGAは「男性ホルモン性の脱毛症」ということです。 

 

これは、AGAの発症に男性ホルモンが深く関わっていること

から来ています。 

 

このAGAは、女性も発症します。 

 

日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン2010年版」でも、

女性の男性型脱毛症」と記載されています。 

 

その後、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」

においては、「女性の男性型脱毛症に対する概念の変化があった」

という記述があり、病名も「女性型脱毛症」に変わっています。 

 

参考:

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf 

 

様々な呼び方をされる(FAGA・女性型AGA・女性男性型脱毛症) 

女性のAGAは、さまざまな呼び方があります。 

 

その一つであるFAGA(エフエージーエー)」は、

AGAの前に「Female(女性)」をつけたもの。 

 

このFAGAを日本語にしたものが、「女性男性型脱毛症」です。 

 

または、「女性型AGA」と呼ばれることもあります。 

 

最近では、「Female Pattern Hair Loss」を略した「FPHL」をいう

呼び方も出てきており、日本皮膚科学会でもこの呼び方を

採用しています。 

 

FPHLは「女性型脱毛症」を表しています。 

 

FAGA女性型AGA・女性男性型脱毛症・FPHLは、

どれも「女性に見られる脱毛症の病態」を表す呼び方で

同じ意味です。 

 

男性型脱毛症と女性男性型脱毛症の違い

AGA(男性型脱毛症)とFAGA(女性男性型脱毛症)は、

さまざまな点で違いがあります。 

 

どのような点が違っているのでしょうか? 

 

1.原因 

AGAでは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと

結びついてできた「DHT(ジヒドロテストステロン)」

が元凶とれています。 

 

このDHTが男性ホルモン受容体と結合すると、

成長抑制・脱毛シグナルを出すため、髪が十分成長できないまま

抜け落ちてしまい、薄毛になるのです。 

 

一方、女性型AGAは加齢によるホルモンバランスの乱れ

主な原因と言われています。 

 

2.症状の現れ方 

AGAは前頭部と頭頂部が局所的に薄くなりますが、

女性型AGAは頭髪が全体的に薄くなります。 

 

3.治療薬 

AGAには2種類の内服薬と外用薬がありますが、

どちらの内服薬も女性型AGAには使えません。 

 

また、外用薬も男性用と女性用では

ミノキシジルの含有量が異なります。 

 

女性型AGAは加齢による女性ホルモン低下が影響している?

女性には「エストロゲン」と「プロゲステロン」という

2つの女性ホルモンが分泌しており、

これらの女性ホルモンによって女性らしい体つきや

健康、美しさを生み出し維持しています。 

 

このうちエストロゲンには、髪の毛に艶やコシを与え生育を

促す働きがあり、女性の健やかで美しい髪を保つためには

欠かせないホルモンなのです。 

 

ところが女性ホルモンは20代後半から30代前半をピークに、

加齢とともに分泌量が減少していきます。 

 

とくに40代から50代にかけての更年期・閉経を迎える時期は、

女性ホルモンの低下によりホルモンバランスが崩れやすくなります。

 

エストロゲンの恩恵が少なくなると同時に、男性ホルモンの影響を

受けやすくなるため、髪がやせ細って抜け毛が増え

次第に髪が薄くなっていくのです 

 

AGAが20~30代から発症するのに比べて、

女性型AGAの発症年齢が更年期前後に多いのはこのためです。 

 

女性型AGAは薄毛の症状の出方が違う

AGAと女性型AGAでは、薄毛の症状の出方が大きく違います。 

 

まず、AGAで薄毛の症状が出るのは、

前頭部と頭頂部に限られます。 

 

これは、テストステロンと結びついてDHTに変性させる

「Ⅱ型5αリダクターゼ」が、前頭部と頭頂部に存在しており、

側頭部や後頭部にはほとんど存在していないからです。 

 

前頭部に剃り込みが入ったようにM字型に薄くなっていくタイプと、

全体的に額の生え際が後退していくタイプ、

頭頂部から薄くなるタイプ、頭頂部と前頭部が同時に薄くなっていく

タイプなどがあります。 

 

AGAが進行すると、最終的には前頭部と頭頂部の髪が

すべて抜け落ちてしまいます。 

 

一方、女性型AGA頭髪が全体的に

少しずつ薄くなっていくのが特徴です。 

 

このような薄毛の症状を「びまん性脱毛症」と言いますが、

女性型AGAでもこの症状が現れます。 

 

初期は髪がやせ細り全体的なボリュームが減るところから始まり、

抜け毛が増えるにしたがって分け目やつむじのあたりが

目立ち始めます。 

 

次第に地肌が透けて見えるようになり、

やがて髪全体が薄くなっていきます。 

 

女性型AGAでは、男性のように髪が全部抜け落ちてしまうことは

ほとんどありません。 

 

女性型AGAの進行パターンは、3つのタイプに分類されます。 

 

■ルードウィッグ型 

女性型AGAにもっとも多いタイプで、

頭頂部が少しずつ薄くなっていきます。 

 

徐々に脱毛範囲が広くなり、頭頂部が全体的に薄くなって

地肌が透けて見えるようになります。 

 

■クリスマスツリー型 

分け目から薄くなるのがこのタイプ。 

 

分け目の生え際付近がとくに幅広く薄くなっていくため、

クリスマスツリーのように見えることからこの名前

呼ばれています。 

 

■ハミルトン型 

男性と同様に剃り込みが入ったように

M字型に薄くなっていくタイプ。 

 

女性型AGAでは少数派です。 

 

パントガールや女性用ミノキシジルなど専用の物を使おう

AGA治療薬には、「プロペシア」や「ザガーロ」などの内服薬と、

ミノキシジル外用薬があります。 

 

しかし、女性が治療に使えるのは外用薬のみで、

れらの内服薬使用できません。 

 

その代わり女性が薄毛治療に使える内服薬が、「パントガール」です。 

 

パントガールとは、世界で初めて女性の薄毛治療に

有効性が認められた治療薬のこと 

 

髪の毛の生育に必要な数々の栄養素を含んでいるため、

「飲む育毛剤」と言われています。 

 

また、女性型AGAの治療で使用される外用薬として、

日本製の「リアップジェンヌ」や

海外製の「ウィメンズロゲイン」などがあります。 

 

これらの外用薬には、日本で唯一発毛効果が認められている

「ミノキシジル」が含まれています。 

 

外用薬には男性用と女性用があり、

ミノキシジル含有量が男女で異なっています。 

 

男性用の外用薬が5%なのに対して、

女性用ではリアップジェンヌが1%、ウィメンズロゲインが2%

女性用のみ含有量の方が低くなっています。 

 

女性が男性用の外用薬を使用すると、副作用が強く出てしまう

恐れがあるので、必ず女性用を選ぶようにしましょう。 

 

まとめ:女性AGAってなに?男性と違いはある?

女性型AGAはFAGAや女性男性型脱毛症とも呼ばれており

AGAの女性版のことです 

 

同じAGAという名称を使っていても、男性と女性では

以下のような3つの違いがあります。 

 

AGAの主な原因はDHTという男性ホルモンですが、

女性型AGAは加齢による女性ホルモンの減少が影響していると

言われています。 

 

また、男性は前頭部と頭頂部に薄毛の症状が出ますが、

女性は髪全体が薄くなっていく特徴があります。 

 

治療薬も男女で違っており、女性は女性専用の治療薬を

使用しなければなりません。 

 

抜け毛や薄毛が気になり始めたら、同じAGAでも男女で

このような違いがあることを知っておくことも大切ですよ。 

 

 

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