女性なら誰もが「いつまでもきれいな髪でいたい」と思いますよね。
しかし、気付いたときには以前のような髪のボリュームはなくなり、
分け目も目立つようになっていた…。
いつの間にか薄毛になったことに悩んでいる女性は
少なくありません。
このような髪の変化は、女性ホルモンが減ることと
関係しているのでしょうか?
放っておくと、男性に多いAGAのような薄毛に
なってしまうのでしょうか?
今回は、女性ホルモンとAGAの関係について、
またエストロゲンの働きについてご紹介します。
女性ホルモンとAGAは繋がり・関係はある?
女性ホルモンとAGAには、繋がりや関係があるのでしょうか?
AGAとは男性型脱毛症のことで、
男性ホルモンや遺伝による影響が大きいといわれています。
女性も男性型脱毛症(AGA)になることがあるといいますが、
男性とは症状や原因が異なることから、
女性男性型脱毛症(FAGA)と「女性」を前につけた呼び方が
使われています。
AGAには男性ホルモンが関わっているように、
女性の薄毛は女性ホルモンと深い繋がりや関係があります。
そのため、女性ホルモンの分泌量が大きく変化する時期に、
抜け毛が増えたり、髪が薄くなったりするのです。
女性の体にとって大きな変化がある時期には、
女性ホルモンの分泌量が増えたり減ったりします。
最もわかりやすく変化するのは、妊娠・出産の時期です。
出産前後にホルモンバランスが急激に変化して起こるのが、
出産後脱毛です。
また、年齢を重ねることでも女性ホルモンの分泌量は変化します。
更年期と呼ばれる頃になると、
女性ホルモンは急激に減少するため、
多くの女性が髪質やボリュームの変化を感じるようになるのです。
参考: https://www.kao.com/jp/haircare/hair/4-7/
女性ホルモンのエストロゲンは卵巣から分泌されている
女性ホルモンといえばエストロゲンが有名ですが、
このホルモンは卵巣から分泌されています。
卵巣から分泌されている女性ホルモンには、
プロゲステロンというホルモンもあります。
それぞれ役割が異なり、卵胞ホルモンのエストロゲンは、
女性らしさに関わるホルモンです。
一方、黄体ホルモンのプロゲステロンは、
妊娠に関わっているホルモンです。
女性ホルモンの分泌量は、
女性の卵巣機能が活発な20代にピークを迎え、
その後年齢とともに卵巣機能は低下し、
50歳前後で閉経を迎えます。
一般的に「更年期」と呼ぶのは、
閉経の前後約10年間とかなり長期間です。
この時期に現れるさまざまな心身の不調が、
いわゆる更年期障害。
更年期頃になると、多くの女性が心身の不調とともに
髪の毛にも変化を感じます。
女性の薄毛と関係が深いのは、
エストロゲンという女性ホルモンです。
エストロゲンには、女性らしい体を作り、
若々しく健康に保つ働きがあります。
また、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを
増やす働きや、骨を丈夫に保つ働き、血管をしなやかに保ち
動脈硬化を防ぐ働きがあるなど、女性の健康や若々しさを
キープするためには欠かせないホルモンです。
参考:https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/shittemiyo/body.html
参考: https://www.amcare.co.jp/amc_labo/…
エストロゲンは髪や肌を健康に保つ効果がある
エストロゲンには、髪の毛や肌を健康的に保つ効果があります。
髪の毛や肌のハリや潤いを保ち、若々しくいるためには、
女性らしさに関係しているエストロゲンが必要なのです。
しかし、出産後や更年期になると
エストロゲンの分泌が急激に減少します。
この時期に薄毛に悩む女性が増えるのは、
エストロゲンの減少が影響しているのです。
では、「更年期になると、女性もAGAになるの?」と
不安になる方がいるかもしれませんね。
しかし、そのような心配は無用です。
上記でも少し触れましたが、
男性型脱毛症(AGA)と女性男性型脱毛症(FAGA)は、
症状や原因が異なります。
女性ホルモンが減少することで、薄毛になる方がいるのは事実です。
しかし、男性のAGAのように、生え際から徐々に髪の毛が抜けたり、
頭のてっぺんだけが極端に薄くなったりするような症状は、
女性には起こりません。
女性の薄毛は頭の一部分だけが脱毛するようなことはなく、
全体的に髪が薄くなるのが特徴です。
そのため、「髪のボリュームが減ってきて、髪型がうまくきまらない」
「最近髪のコシがなくなり、細くなったような気がする」などと、
全体的な髪の変化を感じる方が多いのです。
まとめ:女性ホルモンが減るとAGAに?エストロゲンの働きとは
女性は男性のAGAのように部分的に脱毛することはないですが、
女性ホルモンの減少は薄毛に大きく影響していることが
わかりましたね。
女性ホルモンのエストロゲンには、髪や肌を若々しく保つ働きが
あるので、エストロゲンが減る出産後や更年期になると、
薄毛になる方が増えてしまうのです。
しかし、女性ホルモンの分泌量が変化するのは、
出産や更年期に限ったことではありません。
睡眠不足やストレス、食生活の乱れなどが影響して
バランスを崩すこともあります。
年齢による女性ホルモンの減少は避けられませんが、
普段から規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事を心がけ、
しっかり眠り、ストレスをためないように注意したいですね。