普段あまり意識しませんが、頭皮に汗をかくことって意外に多いですよね。

夏だけでなく、冬も暖房が効いた部屋にいたり、帽子を被ったりして、頭皮に汗をかく機会も少なからずあります。

頭皮に汗をかくと、汗で蒸れて薄毛になるのでは…と心配される方も多いのではないでしょうか？

汗をかくことで薄毛が進行するイメージを持つ方もいますが、実際は汗をかくだけで薄毛が進行するということはありません。

そこで今回は

「汗をかくことによって薄毛はなぜ進行すると言われているのか」

「汗から頭皮を守るおすすめの対策やケア方法」をご紹介いたします。

なぜ汗をかくと薄毛になるのか

皆さんは、汗がどこから出ているのかご存知でしょうか？

実は、毛穴から出ているのではなく「汗孔」という場所から汗が出てくるのです。

つまり、汗を大量にかくだけで抜け毛が増えたり、薄毛が進行したりするわけではありません。

ではなぜ汗をかくと薄毛が進行するイメージがあるのでしょうか？

汗をかくと毛穴が詰まる！

汗孔から出てきた汗は皮脂と混ざり合いクリームのように頭皮を乾燥から守ります。

ただし、皮脂の分泌が過剰だったり、ほこりがついたりして毛穴が詰まると、頭皮の内部で炎症が起こりやすくなります。

慢性的に炎症が起きていると、毛髪のサイクルにも影響を及ぼしかねません。

頭皮が正常であれば、弱酸性の皮脂膜に覆われているので、雑菌の影響は受けにくいのです。

しかし汗をかいて放置しておくと、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

雑菌が増えると毛穴が詰まったり、炎症が起こりやすくなったりして頭皮トラブルに繋がります。

髪の毛に栄養が行き届かなくなるので、新しい髪が生えにくく、抜け毛が増えやすくなって薄毛になるのでは？という考えが「汗をかくと薄毛になる」噂の真相でした。

汗をかいたら必ず薄毛対策！

先述の通り、汗をかくから薄毛が進行するのではなく、汗を放置するから薄毛が進行しやすくなるのです。

薄毛対策のためには、汗をかいたまま放置しないことが重要です。

具体的な方法としては、汗をたくさんかいたらできるだけ早く拭きましょう。

頭皮に汗が残っていなければ、雑菌が繁殖しにくくなりますし、汗と皮脂で毛穴が詰まる心配も少なくなります。

さらに汗を洗い流せる環境でしたら、早めに洗い流すのも薄毛対策におすすめです。

注意していただきたいのが、水ではなくてぬるま湯を使うということです。

水よりもぬるま湯の方が皮脂汚れなどを落としやすいのです。

シャンプーを使用する場合は、頭皮に刺激を与えるので1日1回程度にするといいでしょう。

汗対策の他に行っておきたい薄毛予防

上記の汗対策の他には、あらかじめ汗を予防する方法もあります。

頭皮に汗をかかないようにすることも、薄毛予防に繋がります。

首の回りを冷やしたり、夏野菜を食べて体を冷やすと汗をかきにくくなります。

頻繁に頭皮の汗を拭くことができない環境なら、体を冷やして汗を出しにくくするのも薄毛予防の１つでしょう。

しかし普段汗をあまりかかないと、汗腺の働きが鈍くなります。

汗をかくこと自体は体温調節のために必要なので、無理に抑え込まないようにしましょう。

「汗をかいてはいけない」と思うことがストレスになり、多汗症に繋がるケースもあるようです。

参考:http://www.do-yukai.com/medical/89.htm

汗腺が適切に働くように、運動を習慣づけるのもいいでしょう。

運動が苦手な方はサウナに行き、体全体で汗をかくのもおすすめです。

普段クーラーの効いた部屋で汗をかかない人でも、バランス良く体中から汗をかけるようになりますよ。

薄毛が進行する理由としては、他にもストレスなどの要因も挙げられます。

運動やサウナで汗をかくとストレス解消にもなり、薄毛の予防にもおすすめなので、ぜひ生活に取り入れてみてください。

普段お風呂に入らずにシャワーで済ませている人は、バスタブにゆっくりと浸かるだけでも汗が出やすくなります。

それでも汗をかきにくい方はサロンなどに相談して、対策する方もいるようです。

まとめ：汗をかくと薄毛が進行する？汗から頭皮を守るケア方法とは

今回は、「汗をかくから薄毛が進行するのではなく、汗を放置することが頭皮トラブルや薄毛に関係する。」というのがポイントでした。

薄毛ケアの汗対策はそんなに難しいことはありません。

汗をかいたら頭皮をこまめに拭く、またはぬるま湯で洗い流すといった、簡単な対策で頭皮や薄毛ケアに繋がります。

汗をかきにくい体質の方は、健康のためにも専門家にアドバイスをもらうのもいいですね。

日頃から薄毛予防として、こまめな対策で汗のケアをして、清潔な頭皮を保ちましょう。

～この記事を読んだあなたにはこちらの記事もオススメです～

・ミノキシジルを飲む続けると耐性ができる！？長い目で見た薄毛対策とは？

この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長　成田峻輔