円形脱毛症の進行期とは?円形脱毛症の進行期から回復期まで

円形脱毛の発症から症状がおさまるまでは、

進行期と回復期の2つの段階に分けられます。

進行期は症状が悪化していく段階で、

回復期は炎症が落ち着き回復へと向かう段階。

当然、進行期と回復期では必要な対処が異なり、

それぞれに合った方法をとらなければなりません。

 

進行期ではどのような症状が現れ、

どんな対処がなされるべきなのでしょうか?

円形脱毛症の進行期について、詳しくご説明します。

 

円形脱毛症の進行期とは?

円形脱毛症は急に一部分の頭髪が抜け落ちる、自己免疫疾患です。

頭髪の脱毛を症状とする病気では円形脱毛症と並んで

AGA (男性型脱毛症)・FAGA(女性男性型脱毛症)

有名ですが、円形脱毛症とAGA・FAGAでは

進行度の把握しやすさが大きく異なります。

 

AGA・FAGAは髪の毛1本1本が細くなることから始まって

徐々に薄毛へと進行していくため、

見た目や手触りで進行の度合いを確認することができます。

これとは対照的に円形脱毛症は頭髪が根本付近から切れ、

後から正常な発毛や育毛が起こらないことで

脱毛部分ができる病気。

 

発症したばかりの脱毛部分は小さく、

周囲の髪の毛でカバーされるため気づきにくいのが特徴です。

抜け毛が進んで脱毛部分が広がっていく時期を、

円形脱毛症の進行期と言います。

発症に気づきにくい円形脱毛症は

進行期も自覚のないまま過ごす人が多いものの、

頭皮に異変を感じる人もいます。

 

円形脱毛症の進行期の症状には抜け毛の他に、

頭皮の痒みや赤みがあります。

また4人に1人の割合ではに、

凹みが点々と現れる点状陥凹や、

横方向に段ができる横溝といった異常が起こります。

 

円形脱毛症の進行はどのようにすすむ?

円形脱毛症の進行期では具体的に、

どのように進むのでしょうか?

円形脱毛症の進む過程によく見られるものに、

感嘆符毛や黒点があります。

 

感嘆符毛は一部分だけ細くなって

感嘆符(!)のようになっている髪の毛です。

折れ曲がって虫の触覚や脚のように見える毛も含めて、

感嘆符毛とすることもあります。

 

黒点は頭髪が根元のすぐ近くで切れ、

頭皮の毛穴に残った毛が黒い点々に見える症状です。

脱毛部分の周囲の毛も抜けやすい状態になることも、

円形脱毛症の進行期によく見られる症状です。

軽い力で引っ張るだけで、

痛みを感じることもなく簡単に抜けます。

 

また普通に抜け落ちた頭髪の根元には膨らみがあるのに対して、

円形脱毛症進行期の抜け毛は根元が細くなっています。

そのため抜け毛は進み、脱毛部分が広がります。

 

円形脱毛症の進行期から回復期について

円形脱毛症で感嘆符毛や黒点といった

進行期の症状が落ち着くと、回復期への移行が始まります。

回復期に入ると、

感嘆符毛のように不健康な毛の代わりに産毛、

黒点の代わりに毛穴が見えるようになります。

脱毛部分の周囲の毛を引っ張っても抜けなくなり、

爪の異常も改善します。

 

進行期と回復期を含めて

円形脱毛症の症状がおさまるるまではどのくらいの期間がかかるかは、

軽症で済んでいるか・重症化してしまったかで違います。

軽症で済んだ場合は1年以内の回復が望めますが、

重症化してしまった場合は回復までに数年かかることも。

 

硬貨程度の大きさの円形脱毛症が

1箇所できている単発型が軽症で、

脱毛部分が2箇所以上になる多発型

脱毛部分が頭全体に広がる全頭型

頭全体が頭髪の抜けた状態になる汎発型

脱毛部分が帯のように連なっていく蛇行型になると

重症と診断されます。

 

円形脱毛症の進行期にはどのような対処がされる?

円形脱毛症の進行期には、

抜け毛を今以上に増やさないことを

第一に考えた対処をすることが必要です。

 

発毛や育毛は回復期になってから行われるべきもので、

進行期にはとりあえず抜け毛を増やさないことが大切。

抜け毛が増えると脱毛部分が広がって

回復までに多くの時間がかかるようになり、

また多発型や全頭型、全身型、蛇行型への

重症化の危険も高まります。

早期の回復が期待できる軽症で済ませられるかどうかは、

進行期にどれだけ抜け毛の量の増加を

抑えることができるかにかかっています。

 

医療機関では円形脱毛症の進行期には

ステロイドの対策やPUVA療法、雪状炭酸圧抵療法、

局所免疫療法などが行われます。

 

ステロイド療法は免疫細胞に作用して抜け毛を抑制する対策方法。

軽症である単発型の場合には

円形脱毛症診療ガイドラインでは

行うことが推奨されているステロイド療法が、

標準的な対策として行われます。

 

まとめ:円形脱毛症の進行期とは?円形脱毛症の進行期から回復期まで

円形脱毛症の進行期では抜け毛が進み、

脱毛部分が広がります。

抜け毛が止まった後は症状の落ち着きを経て、

完治へつながる回復期へと移行します。

 

進行期では抜け落ちる髪の毛の量を

増やさないことを第一に、対処することが大切です。

進行期でしっかりと抜け毛を抑制する対処ができていないと、

円形脱毛症は重症化してしまいますよ。

進行期ではどんな症状が現れるのかをよく知り、

適切に必要な対処をして回復期への移行を早めましょう。

 

 

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この記事を書いた人

いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔

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