薄毛に効果的な漢方薬はある?効能やタイプ別にご紹介
抜け毛で悩んではいるけれど、薬を飲み続けることで副作用はどうなんだろうと心配になってきたりしませんか?
副作用が少ない薬を飲んでみたいという方には、植物や鉱物などの生薬を組み合わせた漢方薬がおすすめです。
こちらでは、心と体を整えることで、薄毛の回復にも役立つ漢方薬をご紹介いたします。
漢方医学から見る薄毛の原因
漢方医学からみる薄毛の原因を、「血液の不足」、「熱の過剰」の2つのタイプから紹介いたします。
それぞれ、血虚(けっきょ)、湿熱(しつねつ)と呼ばれます。
東洋医学では、髪の毛のことを「血余」といい、髪の毛は血液の余りと考えられています。
体に必要な栄養が充分に行き届いていれば、お肌や髪にツヤと潤いがある状態となりますが、血虚(けっきょ)タイプは血液が足りていない、髪が細くて薄く見えるタイプです。
髪の毛へ届く血液の量が足りていないということは、全身の血液の循環が悪いということになります。
皮脂の過剰分泌は、抜け毛の原因の1つです。
頭皮がベタベタしている場合には、余計な分泌物があり湿気や熱がこもっていることが原因に考えられる湿熱(しつねつ)タイプ。
脂っこいもの、刺激物、味の濃いものなどの食べ過ぎや、お酒などの飲み過ぎが原因に考えられます。
薄毛に効く漢方薬にはどんなものがある?
漢方薬は、病名ではなく、ひとりひとりの髪の毛の悩みの背景となる症状で選びます。
血液の流れをよくしたり、頭皮の環境を整えたり、ストレスを和らげる症状に効く漢方薬を飲むことで薄毛にも効果が期待できます。
血流を促す漢方薬には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、
気分をリラックスさせる効果もある桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、
貧血改善にも用いられる当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などがあります。
頭皮環境を整える漢方薬には、皮膚炎や化膿したニキビ、湿疹などの改善の効果がある十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、
弱った胃腸機能の改善や、食欲不振の回復、胃腸を整えることが頭皮環境の改善につながる六君子湯(りっくんしとう)、
排尿機能の改善し頭皮に水分を補給する効果を期待できる六味地黄丸(ろくみじおうがん)などがあります。
ストレスを和らげる効果がある漢方薬には、
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅこつぼれいとう)、帰脾湯(きひとう)などがあります。
薄毛に効果的な漢方の飲み方
漢方薬と聞くと、生薬を専用の煎じ器や鍋、やかんなどで煮込むというイメージですが、
生薬を煎じたものを真空パックで処方してくださる薬局もあります。
面倒だと思う方には、顆粒剤や錠剤などは、カバンに入れて持ち歩きやすく、オフィスで飲みやすいですね。
漢方を飲むときはぬるま湯か水にしましょう。
飲みなれていない方は、はちみつや水あめなどをお湯で溶かして一緒に飲んでも良いでしょう。
飲むタイミングは、食前や食事と食事の間がおすすめです。
お腹がすいている時間に飲むことで、高い効果が期待できます。
仕事の都合で食前に飲むことができない時や、胃腸が弱い方は、無理せず食後に飲みましょう。
飲み合わせによっては副作用がでることもあるので、何種類もの漢方薬を一緒に飲むことは避けましょう。
まとめ:薄毛に効果的な漢方薬はある?効能やタイプ別にご紹介
漢方薬を飲むことで、体が持つ本来の力を回復させる効果も期待できます。
自分の体質にあった漢方薬を選ぶことで心身のバランスを整えて自然治癒力を高め、
体調の回復や薄毛になりにくい体質になれるように体を整えましょう。
漢方薬は効果が穏やかで体への負担が少なく副作用が少ないのがメリットです。
漢方を試してみたいと思ったら、自己判断はせず専門家に相談して、
決められた分量を継続して飲むことをおすすめします。
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この記事を書いた人
いいねヘアケアラボ院長 成田峻輔